ルビジウムD1線を794.7nmの狭線幅かつ高出力で光ポンプし、キセノンをスピン偏極する"Spin-Exchange Optical Pumping Laser"です。
レーザは、円偏光されており、ボリュームブラッググレーティングVBG(VHG)による外部共振構造によって中心波長794.7nmの線幅<0.2nmで高出力発振します。発振波長を200pmの範囲でチューニングできるため、ルビジウムD1線を狙い撃ちし、超偏極希ガスの生成効率と偏極希ガス生成速度を上げ、超偏極キセノンガスを連続的に大量に取り出すことが可能になります。
・794.7nmを中心波長として安定発振(中心波長安定性<+/-0.05nm@8時間)
・空冷で60W、水冷で500Wのハイパワーレーザ発振
・発振スペクトルの線幅(Linewidth)は、空冷60Wで80pm(38GHz)、水冷230Wで200pm(95GHz)
・ルビジウムD1線を狙い撃ちできるように波長可変オプションあり
・円偏光ビーム
・ビームサイズと焦点距離をカスタマイズします
・ビーム強度分布のフラットトップオプションあり
・半導体チップの工夫により、サイドローブの少ないシングルモード発振を実現(オプション)
項目 | 内容 | 単位 |
トータル光出力@出射口 |
60W(空冷) 500W(水冷) |
W |
ビームサイズ |
40×40 (カスタマイズ可能) |
㎜2 |
中心波長 |
794.7+/-0.1 (カスタマイズ可能) |
nm |
中心波長安定性 |
+/-0.05 |
nm |
線幅 Linewidth |
20pm, 80pm, 200pm (選択可) |
pm |
波長チューニング範囲 | <500 | pm |
偏光状態 | 円偏光 | |
冷却方法 | 空冷, 水冷選択可 | |
ウォームアップタイム |
10(空冷) 5(水冷) |
分 |
ワーキングディスタンス |
400 (カスタマイズ可) |
mm |
縦軸:光出力(W) 横軸:駆動電流(A)
波長可変も可能です。上グラフは、794.5nmから794.8nmまで波長可変した時の中心波長の測定データ。ルビジウムの狭い吸収域を狙って高出力の光ポンピングが可能となります。
より詳細な資料およびお見積もりをご希望の方は、弊社営業部までお問い合わせください。