焼き入れとは、融点以下の温度(約900℃~1400℃)で鉄の表面から0.1mm~1.5mmの深さの部分のみを加熱・冷却をすることによって、鉄の原子配列を並び替え、固くて脆いオーステナイト状態から大きな靱性があるマルテンサイト状態(HRC58+)にするプロセスのことです。
19世紀末にドイツの冶金学者マルテンスが焼き入れを理論的に実証しましたが、日本では包丁や日本刀の刃先など、古来より人々の知恵で実用されていたプロセスです。
従来のレーザ焼き入れに使用されているレーザは、ビーム均一性が悪いため焼きにむらができたり、ビームサイズを変えることができないので、光密度の調整範囲が狭く、品質のよい焼き入れが困難でした。さらに、レーザ自体が高価であることからレーザ焼き入れの利用は限定的な部品にのみしか利用されていません。
アウレアワークス㈱では、
焼き温度
焼き深さ
焼きむら
急速加熱
を最適化する上で、必要なレーザパワー、焦点深度、ライン長、ホモジニティー等の光学設計をいたします。
レーザビームのフラットトップ化は、焼きむらを改善します。